ROEとROAとは?

株のお勉強

ROEとROAの定義と、業種別のROEとROAを一覧にまとめてみた(´▽`)

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ROEとROAの定義

まずは定義から!

専門用語英語定義
ROEReturn On Equity
(自己資本利益率)
ROE (%) = 純利益 ÷ 純資産(株主が出資する自己資本) または、
ROE (%) = EPS ÷ BPS
企業が株主が出資した自己資本からどのくらいの利益を出しているかを示す指標
ROAReturn On Asset
(総資産利益率)
ROA (%) = 純利益 ÷ 総資産
総資産が利益を出すために、どれほど効率的に利用されているかを示す指標
たんさんまん
たんさんまん

2つとも割合(%)が高いほど、利益につながっているよ。

また、ROAは利益を出すための効率なので、

利益を生み出すために充ててる人件費や、施設・設備の種類や数、規模などは業種間で大いに異なるため、業種を越えての比較には向かないとのこと。

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業種別に見たROEとROAの一覧

主要な業種のROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)の一覧です。2023年の経済産業省のデータ(リンク先は表の下より)から計算しました。目安にどうぞ。

業種ROEROA
食料品製造業6.33.2
飲料・たばこ・飼料製造業11.14.6
繊維工業4.82.4
木材・木製品製造業(家具を除く)17.18.6
家具・装備品製造業5.93.7
パルプ・紙・紙加工品製造業1.20.5
印刷・同関連業5.93.3
化学工業8.14.3
石油製品・石炭製品製造業3.91.1
プラスチック製品製造業6.73.6
ゴム製品製造業10.56.1
なめし革・同製品・毛皮製造業2.31.4
窯業・土石製品製造業5.93.2
鉄鋼業12.85.2
非鉄金属製造業8.13.2
金属製品製造業5.83.3
はん用機械器具製造業11.55.5
生産用機械器具製造業13.27.5
業務用機械器具製造業116.3
電子部品・デバイス・電子回路製造業9.14.6
電気機械器具製造業13.36.5
情報通信機械器具製造業15.57.5
輸送用機械器具製造業12.86.8
その他の製造業9.95.7
電気・ガス業2.40.5
電気業-0.3-0.1
ガス業8.64.2
情報通信業11.85.9
ソフトウェア業14.57.7
情報処理・提供サービス業14.16.6
インターネット附随サービス業9.33.4
映画・ビデオ制作業(※)8.15
新聞業2.11.2
出版業3.83
卸売業16.36.8
繊維品卸売業5.12.4
衣服・身の回り品卸売業5.63
農畜産物・水産物卸売業7.83.2
食料・飲料卸売業8.13
建築材料卸売業5.22.1
化学製品卸売業22.810.1
石油・鉱物卸売業27.68.6
鉄鋼製品卸売業18.15.6
非鉄金属卸売業13.23.9
再生資源卸売業12.25.6
産業機械器具卸売業104.9
自動車卸売業12.85.3
電気機械器具卸売業18.89.4
その他の機械器具卸売業12.25.3
家具・建具・じゅう器等卸売業8.43.8
医薬品・化粧品等卸売業17.38
紙、紙製品卸売業8.33
その他の卸売業15.18.1
小売業7.23.2
織物・衣服・身の回り品小売業9.74.3
飲食料品小売業62.8
自動車・自転車小売業9.43.3
機械器具小売業7.54.1
家具・建具・じゅう器小売業17.310.1
医薬品・化粧品小売業10.74.8
燃料小売業8.13.7
その他の小売業0.80.3
無店舗小売業14.17.1
クレジットカード業、割賦金融業5.40.6
物品賃貸業8.51.3
学術研究、専門・技術サービス業13.35.7
飲食サービス業10.74
生活関連サービス業、娯楽業5.82
個人教授所6.21.6
サービス業(その他のサービス業を除く)15.94.5
サービス業(その他のサービス業)8.33.8
その他の産業8.73.1
平均値9.84.4
中央値8.94.1
出典:経済産業省 2023年企業活動基本調査速報-2022年度実績-

中央値と平均値の差は「ROEは 0.9」、「ROAは0.3」でデータのバラツキはあまりなく、正規分布に近いので、平均値をデータの真ん中ととらえてもよさそうですね。

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まとめ

ROEは、企業から出資者たちに見返りがあるかを図るのに使われているので、業種の壁をまたいで比較して投資の判断材料のひとつにできる。また、 ROEが9.8 以上の企業は収益力の見込みがあることから投資をする価値がある企業とみることもできそうです。

ROAは、総資産(負債も含む)で、利益をどれだけ効率よく生み出せるかを比較するのに便利な指標になっている。こちらは ROAが4.4 以上を目処に投資をする価値がある企業としてみたいところだけど、業種内で比較することのほうが大切だね。

他にも、PER,EPS,PBR,BPSを別記事で書いているので、ご参考に。

この記事を読んでくれたみなさんも企業分析を楽しみましょう。(^^)/

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